【セミナーレポート】地方創生の新たな一歩 ~『日本一わかりやすい地方創生の教科書』出版記念セミナー~
株式会社イマクリエは、2024年5月15日(水)に、地方自治体の職員向けにオンラインセミナー「地方創生の新たな一歩」を開催しました。今回は本セミナーの開催レポートとして、セミナーでお話した内容のサマリーをご紹介します。
セミナー概要
Amazon売上ランキングで第1位を獲得した『日本一わかりやすい地方創生の教科書』の著者が、
〜 成功自治体の裏側公開!地方創生で見落としやすいポイント
~ あなたの街を変えるチャンス - 地方創生で差をつける思考法
~地方創生を成功させるための思考法
について、地方創生の各テーマにおける重要ポイントに絞ってお話させていただきました。
「うちの地域は変わらない…」そんな思い込みを打破するためのヒントが盛りだくさんのセミナーとなりました。
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セミナーで紹介した各テーマの重要ポイント
①企業誘致
地方の自治体が推進する企業誘致の支援をしていて、うまくいく企業とそうでない企業の違いは何かと考えてみると、企業の個別のニーズを理解し、それに答える努力をしているかどうかが大切だということが見えてきました。
あなたの自治体では、企業誘致においてお客様を知る努力をしていますか?
自治体側から見れば、「企業誘致」ですが、企業からの目線は「地方進出」です。
企業が地方進出で目指すゴール、地方創生で得たいメリット、企業にとっての適切なタイミングを正しく理解し、企業が求めているものをしっかり提供できるかどうかが、進出先として選ばれる重要なポイントになります。
②リ・スキリング/雇用創出
自治体が、地域の住民向けにリ・スキリングを実施する目的は様々です。
目的は違えど、目指すアウトプットは共通。それは、住民が就業すること。
リ・スキリング後の参加者のキャリアのイメージとしては、
● 地元企業への就職
● フリーランスとしての活動
● 在宅ワークで地域内外の企業での就業
● 在宅ワークで地域内外の企業からの仕事を受ける
などを目指すことを最初のステップとする自治体が多いです。加えて、地域での起業支援までを支援する自治体もあります。
重要なことは、参加者の「就業」から逆算してリ・スキリングを考えること、研修後の手厚い就職支援までデザインすることです。
③インバウンド誘致
昨今、訪日外国人観光客増加のニュースを目にする機会が増え、インバウンド需要を勝機ととらえて、インバウンド誘致に取り組む自治体が多くなりました。
「私たちの地域には、世界遺産や富士山のような外国人受けする観光資源がありません。」という声を耳にします。
そんな自治体にまずお伝えしたいのは、インバウンドを誘致したいのなら、まずは国内の日本人観光客の誘致に取り組んで見てほしいということです。
なぜ国内観光客誘致?
「歴史的な円安の影響で、海外旅行は当分無理・・・」そう思っている人が多いと思います。「ならば、国内旅行を!」と思って旅行先を探してみると、訪日外国人観光客増加でホテルは満室。京都や箱根など定番の観光地はどこも大混雑している。旅行に行きたい気持ちはあるものの、行き先がないと嘆く人は少なくありません。
国内旅行を探すときに、まだあまり知られていない穴場の行先を求めている人が多いのです。
このような状況から、これまで観光客が少なかった地域であっても、国内観光客を呼び込むチャンスがあると言えます。
国内旅行客のニーズ(SNS映えするスポットや食事、地域ならではの体験など)を把握し、国内旅行客誘致の施策を実行する事は、数年後のインバウンド誘致に繋がります。
訪日外国人の多くは、他の旅行者がSNSでシェアした旅先の写真やレビューしたGoogleなどの口コミを見て訪問先を決めています。
日本に初めてくる訪日外国人は、残念ながら東京・大阪・京都・広島など日本旅行の王道の行先に向かいますので、日本旅行2回目以上のリピーターを狙ってインバウンド誘致に繋げましょう。
まとめ
今回のセミナーでは、地方創生における重要な三つの柱:企業誘致、リ・スキリング/雇用創出、インバウンド誘致について、施策を進める上で押さえておきたい重要ポイントと具体的なアプローチをお話させていただきました。
セミナーでご紹介したポイントを、実際にあなたの自治体でどのような施策に落とし込むかについて考え、行動に移すことが、地方創生成功への鍵です。
各テーマについて、より深堀した内容をお聞きになりたい場合は、無料の個別相談が可能です。自治体職員の皆様からのお問い合わせをお待ちしております。