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子育て世代の就労問題に寄り添う村。〜豊かな自然の中で取り組む新しい働き方〜

※本記事は2022年1月に行ったインタビューを元に執筆し、株式会社イマクリエの会社ホームページに掲載していた記事をnoteに移管しています。

長野県中西部、松本平の西南端に位置する、長野県東筑摩郡朝日村。
現在約4,400人が暮らす朝日村は、面積の約87%を山林が占める自然豊かな土地です。
最寄りの長野自動車道塩尻ICから車で約20分と利便性が良く、冬はスキー、夏はキャンプやクラフト体験など、一年をとおしてアクティビティを楽しむことができます。

この度イマクリエは、朝日村役場様が取り組む雇用創出の一環として、
朝日村住民を対象とした、在宅ワークを紹介する説明会と座談会を6月24日、30日の2回開催いたしました。

今回は朝日村役場 産業振興課の清沢様にお話を伺いました。

イマクリエ:
今回初めて在宅ワークの説明会と座談会を実施されましたが、在宅ワークを村役場として住民の方に周知するに至った経緯を教えてください。

清沢様:
朝日村では移住者や就農者の誘致に力を入れており、特に子育て世代の移住、定住に関するサポート体制が充実しています。
実際に、移住者数は増加傾向にあります。
移住者も含めた住民全体が生活していく上で欠かせないのは“就労”ですが、朝日村には企業が少なく、農業もすぐに始められるわけではないため、雇用創出が村での大きな課題となっていました。
コロナをきっかけに新しい働き方としてテレワークが都市部で推奨されるようになり、場所を選ばず収入を得られる働き方は、地方が抱える雇用創出問題を解決する糸口となると考えました。

イマクリエ:
イマクリエを採用いただくきっかけを教えてください。

清沢様:
同じ長野県の飯綱町様が「日本一女性が住みたくなる町」をテーマに、子育て世代の女性を対象にテレワーカーとしての雇用創出に取り組まれていることを知って興味を持ちました。
そのとき飯綱町様と一緒にセミナーや座談会などを実施されているのがイマクリエ様でした。

イマクリエ:
実際に説明会&座談会の企画を立ち上げられるときはいかがでしたか?

清沢様:
テレワークの仕事にどれだけ住民の方からニーズがあるのか、そもそも興味を持っているのか分からず不安でした。
でも、分からないからこそやってみたい、住民の皆さんの新たなニーズを知るきっかけにもなれば、とも思いました。
実際に告知を始めると、想像以上に多くのお問い合わせやご応募に驚きました。

イマクリエ:
応募者の方はどのような方が多かったですか?

清沢様:
子育て世代の若いお母さんたちからの応募が多かったです。
そういった方々は、遠くまで働きに行けない、子供の世話で時間に融通が利かない、というような問題を抱えていらっしゃいました。

イマクリエ:
参加者の方の反応はいかがでしたか?

清沢様:
最初は、「未経験では難しい」「専門的な知識やパソコンスキルが必要だ」というイメージや不安を持つ方が多いようでした。ただ開催後のアンケートでは、「テレワーカーとして働いている方のお話をオンラインで実際に聞くことができてとても良かった」「パソコンに関するスキルアップ講座に参加したい」という声を多く頂きました。また、私自身もテレワークに対する理解を深めることができたので、今回の講座を通して大きく印象が変わりました。

参加者の中には、直接人と接することのない働き方に懐疑的な印象を持っている方もいたのですが、テレワーカーさんからお話を聞いて不安は解消されたようですので、このような機会を作れて良かったと感じています。
また、全体的に満足度も高く、テレワークに関わるスキルアップ講座などへの参加意欲も高かったです。

イマクリエ:
テレワークは、地方創生、雇用創出の取り組みとして、昨今特に注目される働き方ですが、朝日村役場様として今後はどのような取り組みを検討されていますか?

清沢様:
より仕事に結び付けられるよう、テレワークに関連したスキルアップ講座などを開催していきたいと考えています。
また、移住希望者の方などをターゲットに、企業と協力してサテライトオフィスの整備や、ワーケーションに関するイベントを行うなど、朝日村の良さを知ってもらえる機会を作れるよう取り組んでいきたいと考えています。
例えば近くには革細工や染物の体験施設、キャンプ場などがあるので、ワーケーションスポットして使っていただけたら、と思っています。

イマクリエ:
それでは最後にイマクリエの在宅ワーク説明会&座談会を開催された感想を教えてください。

清沢様:
始める前は参加してくれる人はいるだろうか、その人たちはどのくらいの思いがあるのだろうか、などかなり不安でした。
しかし、実際に蓋を開けてみると、参加者の思いは非常に強く、すぐにでも働きたいという方ばかりでした。
開催して本当に良かったと思っています。
私自身もテレワーカーが何をしているのか、どういった働き方なのかと聞かれても、明確に答えることができなかったのですが、実際にテレワーカーとして働く方のお話を聞くことで、参加者の方と同じく、テレワーカーに対する理解を深められたことはとても良かったです。
参加者の中には、すでに次回の開催について質問される方もいて、非常に嬉しく思っています。
ありがとうございました。


現代において働く場所や時間は、それほど重要ではなくなりつつあります。
それ以上に重要なことは、いかに人生を豊かに生きるか、ではないでしょうか。
今回の朝日村清沢様のインタビューをとおして、テレワークという働き方の豊かさを改めて感じました。
朝日村に移住した方の記事を拝見すると、皆さん一様に“朝日村のお水は美味しい”と答えていました。おいしい水が飲める、ということも都心に住む人たちにとっては数多くある朝日村の魅力の一つです。

おいしい水が飲める、自然とともに豊かな暮らしができる朝日村の雇用創出の取り組みはまだ始まったばかりです。
今後もイマクリエは、朝日村が目指すゴールに向かって共に走り続けたいと思います。